「お嫁に」出すような気持ち(^^)

№1221

 

 リアルに娘は居ますが・・・諸事情で嫁入りは難しいでしょう(^_^;)💦

なので実際に娘を嫁に出す父親の気持ちは、本当の所「想像する」だけです💦

 

 何を出すことが「嫁に出す」ような気持ちにさせるのでしょうか?

 

 それは私が手掛けて修理したり、リノベーションしたりしては他の人に使って

頂いている【真空管ラジオ📻のことです。

 

 ボロボロだったり、ホコリが1cmも積もっているような今から60年以上も前の

真空管ラジオたちなんです。 きっと「東京オリンピック」の名場面や、人々を震撼

させた事件報道、そして熱がこもった高校野球のドラマチックな中継・・などなど、

今となってはほころびたり、古びたスピーカーですが当時は大活躍したのでしょう(^o^)

 

 そんな歴史のあるラジオの塵埃を掃除機で吸い、アルコール不織布で丁寧に拭き、

当時は高性能だった「コンデンサー」を、最新式の小型のコンデンサーに交換して

再びスピーカーから音が出た時の感動は、弄った人なら首を縦に振ってくれること

でしょう(^o^)

 

 そして、昔のバイクのように「パワーが一番!」みたいな競争をラジオ界

でも行っていたようで、真空管の性能を究極まで絞り出すかのように「高電圧」を掛け

て「出力」を競い合ったようです。壊れやすさの原因がそこにあるのかも。

なるべく光る部品を沢山パネルに設け、デラックスに見える競争もしてましたね(^_-)-☆

 

 一台一台を手にするたびに、一体どんな人が買ってどんな放送を聴いていたのかな?

そんな想像も楽しい、不思議な機械なのです。

 

 たくさんの「娘たち」の写真です(^o^)

 

この子は「アウトプットトランス」という、スピーカーから音を出させるための部品の

内部で電線が切れていて、全く音が出ませんでした💧

新しい部品を購入し感度の良いラジオにびっくり!

パネルの電球も新品になり、今は兵庫県のオーナーの元に行きました。

 

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この子はコンデンサーが壊れていて交換しました。

身体が大きくて低音がとても綺麗に出るために、音楽が得意な子でした。

この子は今、兵庫の方がご実家の群馬県に持って行かれ、やはり【良い音です】との

評価をいただきました(^o^)

フロントのサランネットは元は「金糸入りのベージュ」でしたが、黒の布に私が張り

代えました。

 

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この子は今でも出品数の多い、当時「売れに売れた」ラジオです。

小さくて回路もとても単純なのですが、身体に似合わないような「迫力ある音」が出て

びっくりするほどの「スッキリ音」ラジオでした。

後で知ったのですが、このラジオに使用されているスピーカーはSONYの通信機ラジオ

にも使用されているほど、音に関しては信用ある物だったようです。

今は茨城の方が使ってくださっています。

 

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この子は「トランジスターラジオ」です。

来たばかりの時は、ボリュームがすり減っていて「ガリガリガリ!!!」という物凄い

雑音でまともに聴けない状態でした。

この子は薩摩の国「鹿児島」で頑張っているはずです(^o^)

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同じラジオがまたやってきて、手を入れてまた他の人の元へ行きました。

今回もとても音に迫力や「端切れの良さ」があって、小さいのに優秀な子です。

この子は兵庫県へと旅立ちました\(^o^)/

 

形態からBluetooth受信機へと音楽を飛ばし、その出力をラジオに送り「PHONO」端子

に入力して音楽を聴いている画面です。

ラジオは雑音混じりですが、アンプとして使う回路からは、とても澄んだ良い音が

出るんです。

ロックやテクノには合いませんが・・・・

古いジャズや、ジャズボーカル、日本の唱歌など高温に特徴のある音楽が、適度に

「丸い音」になりリラックスします(^o^)

CDやMDなどで聴いた「スカスカ」な「ドンシャリ♬」とは違う世界が広がります🎵

 

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この子は家に来て、直ぐにまた出ていった子です(^o^)

よく使われていたラジオだったようで、ボリュームが擦り切れていましたし、スピーカ

ーのコーン紙もところどころ破けていました。

今、同じスピーカーを求めても入手は不可能なので、ビニールテープで修正して、それ

でも「ビビる」箇所は柔らかな布をコーン紙の裏に詰めて吸収させ・・・

製品の案内にも正直に報告し、落札して頂いた物です。

「三菱ダイヤトーンスピーカー」は、私が数十年前に同系列会社に居た頃から・・・

「音の良さ」には定評があり、実際に「広がりのある良い音」が出て、出荷する前には

「ZOOM」の際にPCの音量が小さいので、このラジオにつなぎアンプとしてエージング

を兼ねて使っていました。

この子は今、福井県へ嫁いで?います(^o^)

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そして!

つい最近やってきて、やはりすぐに旅立っていったラジオです。

来た時には「ホコリまみれ」で、本来「色白」なのに長い年月でくすんでいました。

洗剤や「べっぴんさん:メラミン樹脂」を駆使して、色白に戻りました。

各所にガタや老朽化がありましたが、新しい部品に代えたりBluetooth受信機を繋げる

対策や放熱フィン、放熱用ファンなどを追加したところ・・・・

今までのラジオの中で一番音の良い、しかもボリュームにかなりの余力のある音が

出ました。

 

個人的に好きな「由紀さおり、安田祥子」の唱歌や、「はいだしょうこ」の童謡など

「澄んだ声」の曲をiPhoneのYou Tubeを転送し、かなり聴き込んでいました。

製品の紹介文に「音が澄んでいます!」と追記したほどです。

この子は今、神奈川県に居ます。

ニッポン放送やラジオ日本が良い音で聞こえることでしょう。

(埼玉では2局ともあまり良く入らないのです💦 )

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日本地図にラジオの絵をくっつけてみました。

ほとんど利益は無いのですが、自分が手を掛けて直したものは愛着を感じます。

「今日も元気に動いているだろうか?」と時々心配になるものです。(^^)

もう戻って来ることはありませんので、なおのこと気になるものです。

そして嬉しさを感じます。

 

古いラジオが、喫茶店や昭和の空気感のある場所に「インテリア」としてアンティーク

な素材の一つとして評価を受けているようです。

「古さ」「傷」「くすみ」それがポイントと聞きますので、直したり新品の部品と交換

したり、新機能を追加することなどは一切❌と聞きます。

 

 でも、私は違います!

人間同様に「隠居」「ただ居てくれるだけでいい」というのは嫌なので、「死ぬまで

現役(^_^)v」として「働いて欲しい」のです。

旧車の場合、ただ古さやスタイルのオリジナリティが大事で、エンジンを直したり

車体の傷を直したりするなんてとんでもない!!💢という人はあまり居ないのと同様に

「修理」「新品と交換」して「何とか乗れるようにする!」のが普通なはずですので、

ラジオも危ない部品は交換し、傷んだ箇所は直し、再塗装さえします。

出品する際に「アンティークとしてお考えの方は入札ご遠慮下さい」と必ず説明文に

入れています。 なので、固く変質した電源ケーブルは潔く切断し、新しいものに交換

し、設計思想がよく分からないメーカーの製品は改造して「操作が分かりやすい」構造

へと変更します。

 

もう少しすると・・・また二台がやってきます。

さてどこに問題があるのかなぁ?  直った後の音が楽しみです(^^)

交換部品も安くたくさん手に入れました。 待ってますよ\(^o^)/

 

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