「古いラジオ」を手術台へ!(^^)

№1145

 

「60余年間」という月日は、木材でも、金属でも、プラスチックでも・・・

劣化したり風化したりするものです、

とりわけ、電子部品の「コンデンサー」などは化学反応をするので、何も使用して

いない装置であっても、中身がすっかり駄目になることもあります。

生き物のように日々新しい細胞と入れ替わるようなことは無いので、使用頻度が

多ければ多いほど「すり減り」ますし、電子部品も内部で「弱くなったり」疲弊

することも有るんです。

 

 今、盛んにヤフオク!で出品されている「真空管ラジオ」は、昭和20年代

から30年代が中心で、TVが各家庭に普及し始めた「東京オリンピック」を控えた昭和

30年代後半に至るまで、人々の「通信娯楽」はラジオでした。

 

 私が未だ小学生だった頃、我が家にもナショナルのラジオが有って・・・

「東北放送」「山形放送」「NHK」などをよく聴いていました。

一番覚えているのは【田園ソング】ですねぇ・・・。

今はもう亡くなられた村田英雄の「皆の衆」や井沢八郎の「あぁ上野駅」などは、

子供でしたから記憶が良く、「そら」で歌えました。

まさか、数年後に山形の山の中から「埼玉の東京都近くの町」に引っ越すなんて

夢にも思っていなかった頃です。

(上野駅は東北出身の私にとって、本当に東京の「玄関」です。)

 

橋幸夫の【故郷の花はいつでも赤い】を聴くと、「ぱぁーーーー!」っと山形の

景色や思い出が浮かび上がるから不思議です(^^)

(歌詞の内容は、私の姉の世代に当て嵌まります。)

 

 今、手元にある落札した古いラジオはホコリまみれだったり、部品がもう焦げて

いたり滲んでいたり(TT)・・・でも、沢山の当時のヒット曲や、大きなニュース、

心を慰めたラジオドラマなどの電波を受信し、検波して増幅して、そしてスピーカー

を鳴らしてきたんだろうなぁ・・・そう思うと感慨ひとしおです。

 

 交換用の「コンデンサー」「真空管」「ボリューム」などが年末にも関わらず

2〜3日で届いたので、早速作業を開始しました。

「作業部屋」などはありませんので(^_^;)💦

食事用のテーブルの上に並べて、傷つかないように厚紙を敷いての作業です。

(背景の壁は「レンガ調」の壁紙です(^^))

 

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🍊みかんやお菓子を食べながらなので、なかなか作業が進みません😅

 

 「コンデンサー」はとにかくバッテリーと似ていて、時の経過とともに中身が化学的

に変化するので使っても使わなくても交換が必要です。

(コンデンサーはデジタル回路などでも良く使用され、「遅延」「微分・積分回路」

「タイマー」回路などで活躍するのですが、数年経った基板が帰ってくると、設定した

 はずの「時間要素」がもう、全然狂っていたりするんです。)

 

ボリュームという部品は「可変抵抗器」と言いますが、抵抗体として「カーボン」を

塗布したものを使用し、その上を移動する接点が有って抵抗値が変化するのですが・・

大抵は「同じ音量位置」に回して使うものですから、一番良く使う場所が「一番減る」

事になり、「ガリ」と言ってボリュームを回すと「バリバリ!バリ!」

凄い音がして驚いたことが有るのでは無いでしょうか? 

あれは「断線」と「接続」を繰り返したようなものなので、マイクなども音を大きく

上げたままで抜き差しすると、とんでもない「爆音」がするのと似ています。

 

 このラジオのボリュームが全くその現象通りでしたので、落札したボリュームが届く

前に「撤去作業」しました。

(忘れないようにメモ書きとカメラでの撮影記録を残しておきます。)

もう今の時代では、この様な構造のボリュームって作ってないんですよねぇ💦

ホコリと油汚れで汚くなっていました😱

 

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これが取り外す前の状態ですが、鉄のシャーシの裏から穴を通じて部品の足が直接

ボリュームの端子に来ています。

ラジオの場合、電波を扱うために「遮蔽:シールド」が必要な部分が多いので、回路的

には正解です。

でも、DC100Vが来ている箇所が多いので、気をつけないと火花が出ます😱

大事な場所には「絶縁チューブ」が入れてありますが、殆どは「空間絶縁:距離を離し

て絶縁を取る」方式のようで、昔の人の「おおらかさ」を感じます😅

 

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 作業中に夕飯の時間になりましたので、素早く片付けて・・・・

今度は「主夫」として台所に立ち「ほうとう鍋」を作りました。

冷蔵庫の野菜と、今日買って来た「安いカットカボチャ」をたくさん入れて煮込んで

美味しく頂きました😅 (油揚げ入れるの忘れちゃった💦)

 

 

 さて、過日「皇位継承」の重要な祭祀(さいし)の「大嘗祭」で、今回選ばれたお米

の中で栃木県の「とちぎの星」という銘柄が選ばれました。

そのお米で作ったお酒が「マスコミの報道」で取り上げられ、注文が爆発的に来て

在庫が一気に無くなった様です。

『四季桜:しきさくら』です。

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一気に有名になった「宇都宮酒造」さんです。

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 その後の生産でも、追いつかないような数が注文された訳です・・・

実は私も味わいたくて代理店を通じて注文しました。

何度も「なかなか送ることが出来ないので注文をキャンセルなさっても良いですよ」

連絡をもらいました。でも「忘れた頃に届くのも楽しいことですから、そちらの都合

のペースでどうぞ!注文は残したままにして下さい。」と「返信」して3ヶ月待って

先日やっと届きました\(^o^)/

この酒造会社の偉いところは、人気が沸騰したからといって価格を上げたり、抱き合わ

せ商法などは一切行っていない点です。

プレミア付けてもおかしくない銘柄が、本当に安い定価のまま売ってくれたんです。

なのでメールで「この銘柄が一時のブームで終わらずに、末永く売れますように。」と

お送りしました。

明日の晩に開けてみたいと思います😍

 

 この記事で今年はお終いにしたいと思います。

この一年間、少しも成長しない拙良いブログにお付き合いくださり、本当にありがとう

ございました。

もしかしたら入院した後には、ブログは出来ないかなぁ・・と一抹の不安を抱いた日々

もありました。 ブログどころか・・・・とも。

でも!こうして命が続いています\(^o^)/

何もかもが「感謝」出来る心境です。

2020年も生き続けたいと願っています。

 

どうぞ皆様も、

穏やかな新年を迎えることが出来ますように🙏