古いラジオは、もう無い部品ばかり(涙)

№1250

 

 なんだか「ライフワーク」みたいになって来ちゃいました(^_^;)

それは「真空管ラジオの修理です。

 

ヤフオクで【ジャンク品扱い】の安い(高くても本体4000円以下の物)ラジオを

落札します。 写真だけでは分からないことが多く、出品者の【正直さ】が肝になり

ます。特に筐体内部の電気の部品の劣化や「機能上の問題」は、購入してから自分の

目で確認して、それに応じて対策を考えなくてはなりません😱

 

 物によっては、簡単な部品を幾つか交換しただけで、感度良く、良い音で鳴ってくれ

るラジオもあれば・・・見えない部分で線が切れていて、全く音が出ない物や・・・

二度と手に入れることの出来ない部品が壊れていたり・・・まさに「賭け!」です💦

 

 今回記事に残そうとしたのは、次回また同じような故障内容のラジオが来たり、私と

同じ様に真空管ラジオの修理を始めた際にぶつかる「壁」の打破の参考になればと思い

ました。

 

今回は【「もう世の中に無い部品の劣化」について】です。

 

それは【時代物のボリューム】です。

ラジオ全盛だった頃は電機メーカーオリジナルの物や、電機メーカーに卸していた部品

メーカー製作の「特殊型ボリューム」で、当時は巷にも溢れていたことでしょう。

今回の劣化した実物はコレです。 ↓  ↓  ↓

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「底」側にはんだ付けできる電極が6個見えますが、これらは「2個分の

スイッチ」が内蔵されているしるしなのです。

ボリュームの端子は軸側の方にあります。

回路図にすると・・・この形の中に下の内容のものが入っているのです。

じつはもう同じようなものを探すのは不可能です。

もし見つかったとしても新品ではなく、使われてすり減っているものかも?なのです。

故障内容(正確には劣化内容)は・・・

ボリュームの抵抗値が、あっちこっち擦り減っていて音が大きくなったり一気に消えた

りしてとても使い物にならないのです。💧

 

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さて、こちらは現在台湾で製作されている新品のボリューム(500kΩA型S付き)。

底の端子がたった2個しかありませんね。 軸側の3つの端子はボリュームです。

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これを回路図で表すと、じつにさっぱりとした作りで、上の物とは「似て非なるもの」

なのです。でもコレしか手に入らないのです。(実はこれすら入手困難なのです。)

スイッチは「入」「切」しか要素がありません💧

 

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今回なんとかしたい実際のラジオの回路図がコレ ↓ ↓ ↓

 

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ボリュームに内蔵されているスイッチと同じものがあれば、単に交換だけで済むのです

が・・・💧

なんとか工夫しなくてはなりません。

こんな時に、過去に現場で回路を設計したり修正したり、無いものは「工夫して」使う

経験が生きてくるのです。

今回は、こんなこともあるだろうと「リレー:継電器とも言う」を購入済みでした🎵

機械的なスイッチは1個しか無いので、複雑そうに見えますが、次の写真のような

工夫をすれば同じ動作をしてくれるはずです。

とりあえず音は出ましたので、あとは明日実際に組み込んでみて動作確認してみようと

思います。

 

「上手く行きますように🙏」

 

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このラジオです。

とっても音が良くて感度が良いラジオです。

上から二番目の「つまみ」の内部の「苦労」の話でした\(^o^)/

 

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