№1225
これは比較的新しいのかな? と思って調べてみると・・・
このラジオ(大阪音響 ONKYO OS-195)の製造年は【1960年(昭和35年)】
ちょうど今年で60年前!
(因みに今年還暦の方々の中には・・大場久美子さんや浅野ゆう子さんらが(^_^;)💦 )
人の場合は日毎に綺麗に手入れをしたり、労ったりするので若々しいですよね😍
でも、機械、特に電気製品は「怖い!」ということや「下手に触ると壊れる」という
不安があるために、正常に動いている間は仲間で掃除はしませんよね(^_^;)
今まで何台も診てきましたが・・・
この1960年生まれの子は、凄すぎます!😱💦
果たしていつの頃まで音が正常に出ていたのでしょうね(^_^;)
「ポンペイの遺跡」みたいです💧
ちゃんと裏蓋も付いているのに何故?
掃除機を持ってきて、刷毛で剥がしながら吸っていきます。
じつは・・この綿埃の「おかげ?」で、逆に中身は保護されていて意外にも地肌は綺麗
だったんです\(^o^)/「ほこりのシール保護?」(^o^)
ホコリを取った後は、アルコールが染みた不織布や綿棒で掃除します。
暑くなる真空管に手作りの銅板放熱器を嵌め、ノイズの少ない「ブラシレスファン」を
回す回路を追加して、「御老体」を労る改造をします(^o^)
今となっては性能の良くないコンデンサーは、この先も使うには怖いので全て交換し
まだまだ元気に働いてもらいます(^o^)
ゴチャゴチャしている回路内も、慣れてくると回路図がなくても分かってきます(^_^)v
「餅屋は餅屋」ですね。
私には「編み物」の世界がどう見ても理解が出来ません💦
パネル部分にもホコリや黒ずみがあって、全てバラバラにして洗剤で洗い、ワックスで
磨いて仕上げました。
パネル面の「文字」は、大抵もう剥げていて何が書かれているのか分かりません。
多くの場合、印刷ではなく成形の型によって「掘られた文字」になっているので、
地が黒いものの場合には「白いクレヨン」を強く何度も文字の上を擦り(なすり)付け
文字が白く浮き立つまで繰り返します。(手書きで白く埋めるのは無理💦)
きれいな姿、そしてキレイな音も出るようになりました(^_^)v
回路図です。
でもね、回路図って全てが実際の品物と一致しているか?
と言うと・・案外そうでも無いんです💦
定数(コンデンサーや抵抗の値のこと)も全然違っていたりもしますし、今回は
電源スイッチとヒューズ周りの配線が、全然違っていて騙されました(^o^)
私は上手く直せた品物は、選局ダイヤルの色を「水色」に塗り替えて居ます。
パネルの中もスッキリとした【白】に戻りました。
古い設計の「イヤフォンジャック」は、現在の仕様とは全然違うので廃止して、
穴だけ利用して「オーディオ入力」に変えました。
トランスレスラジオはAC100Vの片側をシャーシに直接つなぐので、感電する可能性が
あります。
なので、保護のために指が触れないようにスポンジゴムの板厚分だけ、金属部分が
深い場所になるようにしました。
写真は、携帯ラジオの出力(埼玉の放送局「NACK5」)をラジオに入れて、FMを流し
ている様子です。
ラジオの代わりに「Bluetooth受信機」を使えば、離れた場所からスマホやパソコンから
音楽を飛ばして聴くことが出来ます。
「還暦」のラジオたちが、またお化粧をしたり中身もリフレッシュしたりして「お嫁」
に行ってくれることを願っています。
まだまだこの好きな分野の修理はやめられそうにありません(^_^;)