No.1399
山野草に限らず草花の開花は、人が何か他のことで忙殺されている数日の間に
大きく変化することが多く、下手をすると花が終わっていたりするものです💦
数日前に見に行った【イワタバコ】は、その時はほんの数個だけ、しかも微妙に
遠い場所で開花していました。 果たして今日はどうなのでしょう?
いつも行く場所は「埼玉県毛呂山町宿谷」の【宿谷の滝】界隈です。
地図はマピオンではこうなっています。
標高は低いものの、この付近から関東平野は「山の景色」に変わります。
日本海に至るまでずーっと山地が続きます。
いつもは手っ取り早く済ませたくて、山道に入って滝上にまでバイクで行き、階段で
滝へと降りるルートを使うのですが、今日は素直に駐車場やトイレのある下流の方から
行ってみました。
今まで全く気づかなかった【秋海棠】の群生が、訪れる人を迎えていました。
埼玉でも野生の「鹿」が増え、大好物の秋海棠の花芽が全部食べられてしまった場所
も多く、仕方なく周囲を金網で覆う事にした自治体もあります。(例:ときがわ町)
この場所の秋海棠は人家が近いおかげで鹿の出没も少なく、全ての株が大丈夫でした。
じつはこの花が咲くとあっという間に夏が過ぎ、秋の到来と生るのです。
早くも会えた喜びと、あっという間に舞台が変わるかのように季節が変わる寂しさが
入り混じった不思議な気持ちです。
上品なピンクは目にも心にもやさしいです(*^^*)
日陰でも喜んで咲く夏の花。
【ヤブミョウガ】です。真っ白な花、そして秋には真っ黒い実が付きます。
写真を撮ってから良く見たら・・・・・
「カゲロウさん」と、花が落ちる瞬間が写っていました(*^^*)
ヤブミョウガは笹の葉のように爽やかな姿と、上品な真っ白い花が特徴です。
ミョウガと名が付いてはいますが、味も香りも全く違います💦
拡がる前の若芽は食用になるそうですが、あくまでも「毒ではない」というだけで
決して美味でも無さそうです。
低山の針葉樹林の山道の脇の少し陽が指す場所などにたくさん咲いています。
「宿谷川(しゅくやがわ)」の遊歩道はアスファルトです。
しっかりとした手すり(保護柵)が滝まで続きます。
時折針葉樹の枝の間から差し込む陽の光が川面に反射し、嬉しい眩しさに満ちます。
この宿谷川は【高麗川】に合流します。
遊歩道をゆっくりと歩きますと【水玉草】や【ミズヒキ】、そして【ハグロソウ】に
出会えます。 たった2弁しか無い変わった花ですよねぇ(*^^*)
宿谷川は上流なので浅い場所は10cmくらいしか無いので、長靴で来ていますので
ズカズカと川に入ることが出来ます。
川面から1mも無い場所の「岩」に、たくさんの「イワタバコ」が咲いていました。
降った雨が滴り落ちるほどの湿った場所を好みます。
星型のちょっと怪しいデザインの可愛い花ですね😍
古い株ほど蕾の数が多く、咲き方もダイナミックです。
一つ一つがとてつもなく大きい「岩」がゴロゴロしています。
斜面がきついほど(90度に近いほど)株の数が多いようです。
煙草の葉のように大きな葉が見えますね。
ほとんど例外なくたくさんの花芽が付いています。
水の温度はとても冷たくて、手を突っ込んでみましたが「ひゃぁ!冷た〜い!」と
声に出そうなくらい低音でした。
ほぼ90度の斜面。
一番薄暗いエリアでしたけど、こうしてツボミが付いていました。
【タマアジサイ】の花がとても素直な美しさを見せてくれました。
何とも素朴で、素朴なだけに素直に美しいタマアジサイ。
気がつけば様々な場所にイワタバコが咲いていました。
まさに「群生地」です。花の様子がよく分かる写真です。
満足した「イワタバコ」撮影タイムでした。
今日も植物から元気の源を頂けました。