№1378
まずは貯水状況です。
地震に耐えるように改修工事が続いていましたが、やっと終了し貯水中です。
町の報告では「ある箇所の深さが本来は18mあるのに対し、今のところ半分以上の
深さの10m」ちょっとまで達したそうです。 もちろん深さと「貯水量」とはまた
違いますので、上流部分にまで十分に貯まるまではまだ相当掛かりそうです。
本日撮ってきた写真です。
風が全く無いお陰で周囲の木々が写り込んでいます。
【思い出】
我が家の近隣の市町村の一つに「毛呂山町(もろやままち)」があります。
今からかれこれ40年前に今の「埼玉西武地域」に小さな家を建て、埼玉での生活が
始まったのでした。
当時は関越自動車道も「練馬〜東松山」までしか開通して無くて、今は立派になった
国道407号も国道299号線も「砂利とぬかるみ」箇所の多い「酷道」でした。
特に秩父へ抜ける299号は川に沿って走っているために、大雨の後崩落して通行止め
になったり、臨時で設けた車線の片側交互通行だったりと、まぁ大変でした💦
「鎌北湖」周辺は、まだ当時元気だった「義父、義母」たちが来てくれた時に「この
辺の名物料理は?」ということで、存在を電車の広告でしか知らなかった「山水荘」の
【イノブタ料理】を食べに行ったものでした。
当時は鎌北湖周辺に「うどんやさん」もあれば釣り人相手の「料理店」などもあり、
山水荘は忘年会や新年会、その他の宴会などにも使われる賑やかな観光スポット
でした。
時が流れて、ここだけではありませんが国道から【ドライブイン】がほとんど姿を消
したように、かつての温泉娯楽施設も、大きな宴会施設も消えましたねぇ(T_T)
「山水荘」も廃墟となり、今は全ての人が迷惑している【心霊スポット】などと呼ばれ
不法侵入や器物損壊、もしかしたら盗難などなど、とにかく迷惑千万な流行が起きて
You Tubeで日本各地の心霊スポットが見られるようになっています。
本当に「心霊」なる者から襲われてくれればいいのに!💢 と思う人も少なくない
はず。違法の上に成り立っているネット番組です。
建物がすぐに解体されて「更地」になればそういうのも湧かないのでしょうが、潰れた
持ち主に解体する費用などあるわけもなく、朽ちてゆくままになるしか無いのかなぁ。
さて、話は現在に戻りまして・・・
じつはこの湖は「へらぶな釣りの愛好家」たちには有名な釣り場だそうです。
興味深いことに「釣りブーム」があった時代に、ブルーギルやらバスやらの外来魚が
全国各地の沼や湖、そして河川に放流され日本古来の魚たちが絶滅する危険性が
問題になっています。TVでも「水を全部抜く」とか「グリル厄介」という私が好きな
鉄腕DASHの番組で紹介されています。(外来種は魚だけでないようですね。)
ところが!ここ鎌北湖には、全部水を抜いた際に「ブルーギル」も「ブラックバス」
も全然居なかったそうなんです! これは驚きました。
居たのは丸々としっかり肉付きの良いヘラブナたちだけだったんです。
ヘラブナをこよなく愛する方(会社)の働きによって、鎌北湖の水を抜いた際に捕獲で
きた分だけ、酸素ボンベ付きの大きな「生簀トラック」で関西の方の生簀に移動して
下さったんです。 この様子はYou Tubeで公開されていますので、ぜひご覧下さい。
本当に頭が下がります。
湖の水がちょうど良くなった頃に、預かっていただいている重さと同じ重さのヘラブナ
が再び戻ってきます。
魚たちの移動はきっと「その辺の用水池」にでも放つんだろうなぁ」程度にしか思って
いなかったので、まさか!滋賀県の方にまで!!これには驚きました。
町の財政がもっと豊かだったり、観光地化にもっと熱意があれば心霊スポットの
汚名返上を果たし、洒落たカフェエリアなどができるのになぁ・・・・。
そんな勝手な妄想が頭に浮かびます。
ダムの外側の斜面には静かに優しく「野菊」が咲いていました。
当時は若かった桜の木も、だいぶ高齢化の佇まいになってきました。
お花見の時期には満々と水をたたえた鎌北湖になっていますように。