一年ぶりの「日和田山」登山。

№1276

 

 先日の「天覧山:飯能市」に登ったことを皮切りに、足の衰えの確認をしたくて

天覧山よりも少し高い山に登ることにしました。

杖(伸縮ポール)は敢えて持たずに行きました。

足腰でバランスを取りながら、衰えている筋肉の個所を確認するためです。

 

埼玉県日高市にある「305m」の低山は、果てしなく続く山々の最後の場所・・

つまりこの山を最後に、もう海まで山は無い!ということです。

条件が良ければ、都内の建物、タワー、富士山まで見ることが出来る展望抜群!の山。

 

 【日和田山:ひわださん】この山は日高市のシンボルです。

昔、この地域には「高麗村」と「高麗川村」があり、合併して「日高町」が出来

ました。 この日高町の名の由来は・・・・

明らかに「日和田山」の「日」と、「高麗」の「高」を取って、「日高」と

命名されたのだそうです。 

またこの地域には「ヒノキ」が昔から生えていて、ヒノキの皮(樹皮)の事を

「檜皮:ヒワダ」と呼ぶようで、この山の名の由来は、ヒノキに関係があります。

 

 一昨年までは、3台ほど車を置けるスペースが有ったのですが、度重なる工事の後は

「非常時車両専用スペース」となり、鉄のバリケードパイプが設置されたので、もう車

で来ることは出来なくなりました。

 

 なので、125ccのバイクで行くことにしました。(^o^)v

 

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とにかく軽量なバイクなので、細い道も山道を間違えて引き返すにしても楽々です🎵

(1200ccに乗っていた時は、向きを変える際に倒れてきて本当にキツかった💦)

 

年ごとに山が整備されて、とても安全な山になっています。

今日は大人しく「女坂」ルートで登りました。

それでも急な道、足場の悪い割れた石ころだらけの場所、はみ出た木の根っこなどなど

舐めてかかると「痛い目」に遭う危険な場所が何箇所もあるんです。

 

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 登り始めて5分も経たないのに、足の血が止まってしまったかのように、疲れて

しばらく立ったままで休憩しました(^_^;) 駄目だこりゃ

カメラだと傾斜がなさそうに見えますが・・実際は20度ほどの急な傾斜地です。

 

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100mほど登った場所に休憩場所があります。

冬以外の季節の時は葉が日を遮り、鬱蒼とするこの場所も葉が全部落ちて日光が足元

の至る所に当たって、落ち葉にそっと触れてみると「温かい🎵」んです。

まさに「落ち葉の布団」です(^^)

風がとっても穏やかで、額に滲んだ汗に風を当てて冷やしたいくらいです(^o^)

 この季節は花も無く、緑も少なく寂しいのですが・・・・

林の隅々まで温かい日が差し、木々の根本までたっぷりと日光浴している景色が何とも

暖かそうで好きです。

そして虫がいないので、耳元にしつこく付いてくるヤブ蚊も、目の周りにまとわりつい

て不快な「メマトイ」もいなくて、落ち着いて登れるのも嬉しい季節です。

汗ばむ額には寒いはずの風が「涼しくて快感!」に感じるのが登山のごちそうです🎵

 

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杉と檜の幹が立ち並ぶ登山道。

表に出ている根っこは「自然の階段」になっています。

よそ見しながら歩くと、間違いなく足が引っかかって転びます💦

 

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中腹からの眺望が一番綺麗です!

ここは「巾着田」です。 不思議なことに高麗川はこの場所だけ「巾着」の形、

電気で使っているオーム(Ω)をひっくり返した形に曲がって流れています。

その形通りに植えられた桜の木の外側には、秋には彼岸花が咲き赤い帯のようになり

ます。残念なことにコロナの所為で昨年は「閉園」になりました。

勝手に入り込んで密集することのないように、市は「咲く前に刈り取る」という徹底

した対策を行いました。(涙を呑んでの事だったでしょう。)

 

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この中腹には金比羅神社があります。

柱状節理の岩石が剥き出しになってはいますが、眺望が開けた絶好の休憩場所🎵

普段はいたずら防止のためでしょうか、閉ざされています。

 

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こちらは西の方角。

秩父や奥多摩の山々が見えます。1000m級なので雪が見えますね。

さいたまは「平べったい」イメージだと思いますが、我が家の界隈はこのように低山

とはいえ、山が間近なのですぐに「非日常感覚」を味わうことが出来ます(^o^)

 

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外界の景色がよく見える場所にあった、素敵な「コウヤボウキ」の小枝です。

花がない分、この綿毛が目を楽しませてくれます。

 

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風があっても埃や塵が舞っているせいか、はたまた気温が高いせいか、いまいち遠景が

霞んで見えました。

肉眼では良く見えないスカイツリーですが、望遠で撮って初めて姿を確認出来ました。

 

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尾根道をゆっくり歩きながら上を見ると、真っ青な空と真っ白な雲。

そこに広がる「冬木立の小枝」が、何とも自由で見ていて飽きません。

 

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木の幹にわざと触りながら進む山道。

樹の肌って本当に優しくて、暖かくて気持ちが良いんです(^o^)

杖を持っていかなかった分だけ、上り下りの際にも積極的に樹を「触り」ました🎵

 

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この日見た初めての花「ヤブツバキ」

花が道に落ちていて気づいたのです。 見上げるほどの大きな幹でした。

日差しに透けて見える花びらがとても美しかったです。

 

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左側が「山側」で、右側が急斜面(崖)です。

道幅の一番タイトな部分は30cmくらいしかありません。

足がもつれたり、ふざけあって走って通るなら一気に50mほど下まで落ちます💦

山は低くても高くても関係なく「危険な場所」があります。

「なぜこんな低い山で遭難?」などと思うニュースがありますが、一人登山でこういう

場所で落ちて気を失ったり、骨折したりして動けなくなることって十分にあり得ること

なのです。

体重を心持ち山側に掛けて、何かにつかまりながら静かに上り下りするのが一番!

 

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そんな道がけっこう続きます。

 

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再び中腹の休憩場所に戻ってきました。

他の登山者もこの場所で休憩し、昼ごはんを食べたり水を飲んだりと格好の場所です。

住宅地がすぐに見える山なので、いかに「住む場所」に隣接している山なのかが分かり

ますね(^^)

 

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スマホで撮った眺望の一部。

この日は晴れていても富士山が隠れてしまって見えませんでした。

「丹沢の山々」が見える南側の景色です。

気持ちが「スーーーー!」っとする景色です。

 

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 強い風が出てきました!

家に帰って「春一番」だったことを知りました!

記録的に早い春一番だったんですね! 

体を使ったおかげで、下る際にも身体はホッカホカしていて、本来なら寒くて冷たい

はずの風が気持ちよく、長袖を腕の付け根の方まで「腕まくり」して歩きました。

 

 普段使わない筋肉がプルプル震えています(^_^;)

バイクで来て良かったです。体全体が振動で癒やされます🎵

定期的に運動のためにゆっくり登山をしようと思います。

 

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 数年間で1から4鉢にまで株分けするほど大きく元気に育った「デンドロビウム

ギンギアナム・さくらひらひら」が今年も咲いてくれました。

春先から初冬までずーっと外で育てた(放置した?(^_^;))子たちですが、病気せず

枯れることもなく育ち、こんなに可愛い花を咲かせてくれました\(^o^)/

 

胃がんを患った時は本気で「来年はこの花が見られるのだろうか・・・」と思ったもの

でした。 思えば蕾もない時期から「ありがとうね。」とか、「またきれいな花を見せ

てね。」って何度も声を掛けてきたが思い出されます。

来年も、再来年も一緒に暮らせますように🙏

 

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