久しぶりに「飯能」へ。

No.1527

 

 東京都との県境に「飯能市」があります。

都内から秩父方面へ来られる方なら、どの辺りかは良くお分かりと思います。

高山はありませんが200〜400m程度の低山がたくさんあります。

 

 午前中なら天気が安定しているとの予報なので、すぐにバイクで出発!

20〜30分ほどの短い走行ですけど、毎回この街に来るとほっとします。

今日の思惑は・・・

◯コアジサイの香りを嗅ぐこと。

◯イチヤクソウの確認。

◯何かの蝶に会うこと。

 

結果ですが、コアジサイはもうとっくに花期は終わっていて全て散ってました😭

 

 お馴染みの登山口の景色です。

 

 背の高い「アシ」が例年よりも広がっている感じがします。

これといった花は終わっています。

「ウツギ」の仲間も終わり、実を結んでいる状態でした。

夏の「フユイチゴ」の葉って、とってもツヤツヤしていて元気そのものです!

冬にあの甘酸っぱいイチゴが食べられる環境が気に入っています。

 

 

 昨日降った大雨は、登山道の土や落ち葉を盛大に流し去り、木製の階段の凹みには

大量の水が溜まっていて登りにくいったら💦

 

 

 長い長い階段が続きます。(見返り坂と呼ばれています。)

 

 

 【イチヤクソウの様子】

 年々数が減り、しかも株が小さくなっています。

前年咲いていた場所に姿はなく、別の場所に少しだけ・・・・

盗掘の様子はないので、同じ場所の樹木伐採や環境の変化が原因だと思いますが、

「絶滅」も現実味を帯びて来ました。

「似た環境なのだから、この近くの周辺にもあるんじゃない?」そう思って林の中を

探しましたが・・・全くありませんでした。

 

 

 伐採された枝に今まで見たことのない「キノコ」がたくさんありました。

白い半透明なキノコです。

帰宅後ネットで調査したところ【白木耳:シロキクラゲ】ではないかと思います。

もしそうなら、このキノコは貴重な食用キノコです。

栽培もされている中華材料にも含まれていました。

 

 

 イチヤクソウは合計3株のみでした。

どうか絶えませんように🙏

 

 

 他の場所の「シロキクラゲ?」

 

 

 今回びっくりしたのは、見慣れていた道脇の樹木の伐採が広がっていたことです。

特にこの二つの切り株には思いがあるんです。

 

 

一本のように見える樹木は、じつは「コナラ」と「ヒノキ」がくっついているんです。

正確には「ピッタリと寄り添っている」のですが、全く種類の違う樹木が恐らく年を

置かずに発芽し、生育して来たのでしょう。どちらかの樹勢が強く、栄養分を独り占め

したならこんなに同じような生育はしなかったでしょう。

 人に話す際に「夫婦」に関して、この樹木のことを「たとえ」として使いました。

写真からわかるように、起伏が落ち着いた平坦な場所にあるため、多くの人の目に留ま

りやすく、微笑ましく眺めている人も多かったんです。

 

【伐採前の姿】

 

 果たして何十年立っていたんだろうか?

あとでゆっくり年輪を数えたいので写真に撮りました。(檜の方です)

本当に「一年に1ライン」だとしたら、100年近いみたいです!

本当に残念😭

 

 

 葦原に降りて来ました。

野薊を撮ろうとしましたが、葦の草丈が高くアザミは覆い隠されていました。

諦めて戻ろうとしたら、この蝶が出て来てくれました。

最初は「ミスジチョウ?」と思いました。

でも白いラインが一本しかありません。

 

 

 帰宅後、図鑑で調べてみたら・・・

【イチモンジチョウ】でした。

頭から一番近い白い縦線が左右一本づつありますが、これだけを重要視するとどうやら

【アサマイチモンジ】になるのですが、翅の内側の「ある場所」の模様が「Ⅱ」になって

いたら「イチモンジ」で、「v」なら「アサマ」だと説明されていました。

よ〜く写真を見たら「Ⅱ」でしたので、正しくは【イチモンジチョウ】で間違いは

無さそうです。 どっちにしても「初めて見る蝶」です(^^)v

 

 

 顔馴染みの【ヒメウラナミジャノメ】さんです。

リズミカルにキレキレで翅を開閉してくれる可愛い蝶々さんです。

 

 

 ほんの40分ほどの滞在でしたけど、減ったとはいえ一躍層の生存確認ができて本当

に安心しました。涼しい風と心落ち着く草木の揺れ・・・林のこっちと向こうで美しく

啼きあう合う小鳥の声に包まれた幸せなひとときでした。

 スマホでも集音器無しで十分に録音できました。鳥の撮影は「レンズ沼」にハマるの

で声の録音という方法で鳥も愛したいと思いました。