No.1507
「ホシホウジャク」というハチドリのような昆虫は『チョウ目スズメガ』に分類された
「蛾」の仲間です。
(因みに「蝶」や「蛾」という分類はフランスには無いそうです。全て「パピヨン)
この蛾の特徴は何と言っても【ハチドリ】そっくりの飛び方や吸蜜する姿でしょう。
「ホバリング」という「空中で停止した飛行状態」で、長い【吻(ふん)】を伸ばし
器用に吸蜜します。 しかも吸蜜時間が「秒単位」の素早さ!
撮影には本当に苦労します。
AUTOモードで停止状態を撮ろうとすると、焦点が合う前にホシホウジャクは次の
花へと移動してしまい、画像にはもう姿が全く撮れていないのです。
そこで、マニュアルモードにしてシャッター速度を1/2000程度にして追いかけます。
連写モードで撮りまくり「下手な鉄砲も数撃ちゃ・・・」で挑む方法もありです。
また時には予想を立てて花に焦点を合わせておいてジッと我慢して、ホシホウジャク
がファインダーに入ってくるのをひたすら待つ!という方法でも良いでしょう。
今回私はシャッター半押しで大まかに焦点を合わせておき、速度は1/2000にして
とにかく後を追いかけました。
ほとんど彼らは1、2秒しか止まってくれないので、飛行停止と同時にシャッターを
押します。(7割はそれでもボケボケ)
私は古くなってしまった「SONY α6000」を使っていますが、今回初めて知った事が
あります。それはファインダーを覗いてみると、シャッター速度設定に応じた被写体の
挙動変化が見られるという事です。今回のホシホウジャクは肉眼では翅が早すぎて、
模様も形も目では確認できません。ですが、カメラを覗くと羽の動きが「スロー
モーション」で見えるという事です。「ブーン!」という羽ばたきが「ひらひら」と
言った感じです。
とは言ったものの、あまり上手には撮れませんでした。
シャッター速度を速くすればするほど露光時間が短くなるので、画像は「暗く」なる
のです。なので、写真編集機能を用いて明るさや彩度の調整が必要です。
(未だにシャッター速度と露出の組み合わせが良く分かりません😅 )
まだ咲き残るコスモス畑です。
着いた時は曇り空で薄寒い陽気のせいか蝶の姿が全くありません。
もう溢れて飛んでいたヒョウモンチョウは終わったのでしょうか?
20分ほどいろいろな花を見ていると雲が切れて陽が差し始めました!
そうしたらさまざまなシジミチョウやホシホウジャクがどこからともなくやって来て
吸蜜を開始しました😃
「空飛ぶ🦐エビ」なんて呼ぶ人もいます(^^)
さすが1/2000秒は伊達ではありません!翅が良く見えます。
良く拡大してみるとホシホウジャクの「つぶらな瞳?」や長い「吻」が良く見えます。
不思議な事に羽ばたく音はほとんど聞こえません。熊蜂なんてびっくりするほどの音量
でしかも低音を響かせまくっていますからねぇ💦
いやいや本当に愛らしくて、何だか話さえ出来るんじゃ無いか?なんて童話みたいな
発想さえ浮かんでくるホシホウジャクでした。
因みに、この仲間の「オオスカシバ」が友人から頂いた「クチナシの鉢植え」に
何度も何度も卵を産み付けて、ほとんどシンメが食い尽くされました。
可哀想ですがあまりにも食欲が激しく、しかも成長がとても早いため「クチナシ保護」
のために芋虫さんは捕獲しました。
結局たくさんの花芽もつけたのですが一個も咲かずに季節が終わりました。
やっと涼しくなったので地植えし根が伸び伸び張るようにしました。
新芽がまた生えて来ました。産卵時期が終わっていると良いのですが・・・・。
「食草」が決まっている昆虫が多く、昨年植えた蜜柑も鳳蝶の餌食にならないと良い
のですが。
蝶や蛾が好きなのですが、植物も好きなので「平衡」を保つのが難しいですね💦