№1089
春先に台湾方面からやってきて、標高の高い場所に留まり、秋になると少しづつ
標高の低い場所へとやって来て・・ある日を境に数千キロも「渡り」をする蝶が
【アサギマダラ】です。
「浅葱(あさぎ)」とは・・【わずかに緑がかった藍色】と表現されています。
実際の蝶の羽はステンドグラスの様な美しい枠が有って、白地の部分がその「浅葱色」
に生っています。
大きさに個体差があるものの、羽根を広げると10cmもあり大きな蝶!と言えます。
アゲハなどと違って、翅をそれほど速く羽ばたかせることが無いので、撮影には最適な
「モデルさん🎵」と言えるでしょう(^^)
平地で待っていては、いつ会えるか知れないので(既に3年以上も会ってたない💧)
こちらから会いに行くことにしました😍
(遠距離恋愛💕経験者なので💦、掛かる費用も労力も「何のその!」(^_^)v)
行き先は・・・【赤城自然園;群馬県渋川市】です。
高速で行く倍以上の時間がかかりますが、それも旅の味わいがあります(^^)
天気が良いので、遠いとは分かっていますが125ccのバイクで下道を走って行って
来ました。(片道90km)
国道17号の長い長いバイパス(上武道路)のおかげで、渋滞がありながらも平均速度
40kmで往復できました。(約2時間半)
「荒川を渡って群馬県入り」
ちっちゃくても道路事情に拠る速い速度で追われても、他の車の邪魔にならずに
バイパス走行可能!
125ccの「バイクの中で、この【KawasakiZ125PRO】が一番小さいんです(^_^;)
でもね、追われて7000回転ほどの連続運転でも「リッター54km」走ります!
お金の掛からない交通手段と言えますね(^_^)v
渋川市内に入り、どんどんと標高を上げていきます。
西の方からどんどん雲が東に流れ、行く先々が晴れていきます!\(^o^)/
ちょっと一休み。
じつは今日バイクに乗っている服装は・・・
中身がトレッキング姿で、外は合羽です(^_^;) 9月となると流石に朝は「寒くて」
風を切るのでどんどんと手も悴んでいくんです💦
合羽とグラブがあれば、快適に走行できます。(高原に行く際の大事な注意事項。)
着きました!
ご夫婦で花や蝶を求めて訪ねてこられる姿は、本当に羨ましいです。
我が奥様は、もともと外歩きがあまり好きではなく、虫にも花にも心があまり動かない
様で「車で待ってる!」・・そういうタイプです(^_^;)💧
さぁ、ここが園の入口の道です!
どんなドラマがが待ってくれているのでしょう! 期待に胸が弾みます🎵
うれしいことに日陰でも蚊は全く居ません!
煩わしい「メマトイ」も居ませんでした。 快適な森の中なのです🎵
今日最初の花【伶人草:れいじんそう】に会いました。
「雅楽の怜人(奏でる人)が被る冠の形に似ている事から」その名が付いたようです。
なるほどそう言われてみると、その様に見えますね😍
咲く場所によってピンク色から、紫色まで変化がありました。
【ノコンギク】
涼しげで秋の深さを感じる色です🎵
【秋明菊】も今が盛り!
真っ白い花と、可愛らしいピンクがたくさん咲いていました。
お仕事中の虫さんも一緒に!
小さめで真っ白で、花同士が重なることもなく優雅に咲くこの花の名は?
【クジャクソウ】です!(人に聞いて初めて知りました💦)
「セゾンガーデン(入ってすぐの左側)」の一角が、この真っ白な花で満杯!😍
紫色のアゲラタム(カッコウアザミ)が混じっていて、涼やかです🎵
この日最初に姿を見せてくれた蝶は「アカボシゴマダラ」でした。
花では無くご覧のように下草に降りて来て、しばらく何かをした後にどこかへ飛び
去って行きました。(ウェルカムフライトかな?(^^))
この庭園には秋明菊がキレイに咲いています。
ピンクと真っ白な花が、エリア分けされていて樹木のあちこちに点在し、とても和の
雰囲気が醸されています。 庭に欲しい花の一つです😍
すーっと伸びた先に咲く姿が、とても魅力的ですね🎵 蕾の色も良し!(^_^)v
【キバナコスモス】には、ヒョウモン柄の様々な種の蝶が舞っていました。
ツマグロヒョウモンの白と黒の塗り分け?が好き!😍
この子の色がオレンジじゃないので、全く別の種?って思いましたが・・・
帰宅後調べたら【ミドリヒョウモン】の♀(メス)では? と思います。
(オレンジ成分が全く無いですね。(^^))
そして!!!!
いよいよアサギマダラとの「逢瀬タイム!」が訪れました!\(^o^)/💕💕
しかもいきなり二羽! しかも「マーキング付き!」。
「MSM デコ」とありますので、私の間違いでなければ・・・
8/24 「裏磐梯」福島県耶麻郡北塩原町のグランデコ(スキー場)でマーキング
された蝶です。
マーキングはどうしても一回は捕まるので、蝶にとってはストレスに生ると思います
が・・・
貴重な生態の解明や環境変化、今後の種の存続のためのデータにも使用するので、大事
な作業と生っています。
この日、赤城自然園でも捕獲が為されて、女子スタッフが優しくマーキングをして
いる姿を見せてもらいました。 「渡り」をする蝶であればこそ!の取り組みです。
再び飛来してくれた時に、食料に困らないように「食草」の整備、拡大にもデータは
とても有効になります。
それにしても、次の世代の蝶にどうやって日本の地の、しかもスポット的な場所に
迷いもせずやって来れるのでしょう?? どうやって教えるの? 伝えるの?
「本能」と表現するだけではそのメカニズムの細やかさは説明不足でしょうね😅
(鳥ならば長生きしますし、知能も高いですから何となくは理解できますが・・・)
だからこそ!! 【アサギマダラ贔屓?】したくなる人が増えるわけです💕(私も)
この写真は「望遠」ではなく、300mmの望遠レンズに付いている・・・
「望遠接写(マクロ)」に切り替えて撮っていますので、2mも離れていないんです。
スマホで数十センチにまで近寄っても逃げません。
そしてアゲハのようには激しく羽ばたかないので、美しい模様も乱れなく撮れます。
(風がある日はどうにもブレてしまいますけど、蝶自体はとても大人しいです💕)
羽の下の方に「黒い模様」があるのが♂(オス)で、何も無いのが♀(メス)。
蝶にばかり夢中になっていました💦
足元には【シロホトトギス】が清楚に咲いていました(^^)
日陰がお好みのようです。 白飛びしないようにここは暗めに撮りましょう!
今、林の中ではこの様な物が溢れかえっています!(^^)
「青虫のコーラス🎵?」
じつは・・・長い日数楽しませてくれた「レンゲショウマ」の種なのです!(^^)/
どう見ても青虫の集合体みたいですね😅
同じ花でも季節を変えて訪ねると、意外な発見があって面白いです。
【アキノキリンソウ】も今の季節を本当に感じさせてくれる素敵な花です。
贅沢なことに、至る場所にアサギマダラが飛んでいたり、止まっていたりするので
無造作に歩いていても楽しくて仕方ありません(^_^)v
私はじーっと座って、翅を開くタイミングを狙っています(^^)
動きがユックリなのが助かります。
「私も撮って!」とやって来て、羽を全開の「ツマグロヒョウモン」。
はいはい!アザミと一緒に撮りますね! (^^)
「ハイ!バター・・フライ!」(^_^;)ヘタなダジャレ💧
フジバカマの花の中に埋もれている(^^)
白い部分が「浅葱色」に見えますでしょうか? (緑がかった青系の色)
羽根を広げると本当に「大きな蝶だなぁ!!」と実感します😅
三角点近くのフジバカマには沢山の蝶がやってきていました。
この下の方にも大きな株が有るのですが、不思議と一羽も居なかったです。
(タイミングかも)
少し離れて二羽をまとめて撮ってみました。離れてもよく目立つ蝶ですね。
大人しいのでもっと近づいて、吸蜜の様子を撮ってみましょう!
管が伸びている様子がわかります。浅葱色も感じますね。
この写真が一番わかりやすいかも(^^)
羽の向こう側のフジバカマの花が、透けて見えます!
薄っすらと青みがかったステンドグラスのようです💕
(カメラによって色差が違うので、色は雰囲気が違って見える可能性があります。)
Nikon D3100は安いカメラですが、結構、肉眼で見た色に近いので好きです。
これは「トンボ池」の日陰に咲いているアザミの吸蜜写真。
オスの模様がハッキリしています。
これもまた違う場所のフジバカマ。
日陰の【サラシナショウマ】にもくっついていました。
林内の遠くの場所なので小さめに写っています。
目が慣れてきたのですぐに見つけられます🎵
これは【サワギキョウ】。
トンボ池の水辺に咲いていました。
暗めに撮れたので、青が濃く見えます。(実際はもう少し紫がかっています。)
きれいですねぇ😍
同じ青系の花ですが・・・これは猛毒!☠
【トリカブト】ですね。😅
それにしてもきれいな青ですね。 トリカブトの名の通りの形もしっかりと残ってる。
おや?今度はカップル💕💕での吸蜜作業!😍
なんとまぁ!贅沢なシーンなのでしょう!\(^o^)/
一緒に吸蜜までしちゃってる〜!😍
お〜!!ここにもマーキングが。
よく見たら「一昨日の日付と、この場所のアルファベット」が書かれています。
【AP:Akagi Nature Park】ということです。(^o^)v 1251羽目
実際にこの園のスタッフさん(マークした本人)が、与那国島に行った際に再捕獲
して、感動した話を今回聞きました。 その方は知識人であり、機会あるごとに学校の
生徒さんたちにアサギマダラの生態の「地球規模の活動」の素晴らしさを、実体験から
伝えているのだそうです!
今まで何も蝶には無関心だった生徒も興奮気味に関心を持ってくれる姿が嬉しいのだ
そうです(^^)
一例として沖縄の別の場所で赤城から放った蝶が見つかっています。
【オクモミジハグマ】に捕まって吸蜜している姿も見れました🎵
背丈が40cmもあれば高く感じるこの植物にまで、寄ってくるなんて感激です!
しかも林の中の込み入った場所なのです。 至近距離での撮影です。
じつは・・・この日、私が一人で園内を見ていたら・・・
有る方が声を掛けてくださり「何々はもう見られましたか?」と聞かれたんです。
その植物名が全く分からず、知らないことを伝えると・・・・
「では案内しましょうか?」と。 結局2時間ほどその方に付いて回り(^_^;)
全く気づかなかった花、名前もわからない花、存在場所・・それは樹木の名前や
木の実の特徴までに渡り、一緒に持ってきた弁当も食べました。
その方(渋川市在住の志村さん)は、リピされているお客さんにもよく知られていて
歩いている途中でも「あれ?!志村さんじゃないの?!」と、幾人からも声を掛けられ
ていました。 流石によく知っておられ「月に何度も」来られているようです。
この方のおかげで、何十倍もこの園内の配置や植物の場所、名前、そしてこの場所の
魅力が増しました! ありがとうございました。
この【キアゲハ】は、もう出口近くのアザミに居た個体です。
不思議と今日はこのアゲハチョウは一度も出会いませんでした。
何分もこの場所に留まり、吸蜜中に羽に触ってもまた寄ってきてくれました。😍
この羽根の状態をずっと保ってくれたおかげで、下手くそなカメラマンも上手く撮る
事が出来ました(^o^)v
日差しが変化すると蝶の色合いも変わってくるのが面白いです。
「青」「オレンジ」「黄色」「白」「黒」・・グッドデザイン賞ものです!😍
では、最後にお腹のアップを撮らせてもらいましょう!
鱗粉の存在まで写っています。
綺麗にグラデーションも掛かっています。
粋な設計をされた創造者に感謝です\(^o^)/
今日は念願の蝶にもたっぷりと出会えました💕
分かれたらすぐに逢いたくなる恋人💕・・・園を離れたら、途中の場所でもバッタリと
逢えないかなぁ・・・
でも、帰路で見かけた蝶はモンシロやヒョウモンの
仲間だけでした。
今年はもう来られないので、沢山の園内の花々にも別れを告げ、来年は早春からここへ
来ることを胸に決め、再び下道を走って戻ることにしました。
そのためにも「元気で生きている!\(^o^)/」事が先決です!
明るい気持ちを保ち、でも常に「覚悟」は胸に持ち、恐れなど「ぶっ飛ばして!👊」
一日一日を過ごしましょう!
この日の夜・・・
本来なら小さなバイク走行による疲れ💧、園内を3時間も歩いた疲れ💧のために
「バタン!Q!」なはずでしたが・・・22時まで写真を整理して、限界が来て寝た
はずなのに・・・3時には目が覚めてしまい、その後は起きてしまいました💦
年を取ったからでしょうか?(^_^;)
それとも、一日の出来事があまりにも興奮に満ちた時間だったので、内部的な興奮が
アドレナリンを出しまくっていたのでしょうか?😁
まだアサギマダラは園にとどまっていることでしょう!
可能なら是非! 一度訪ねて見られては?
「あ! お弁当は忘れずに!\(^o^)/」