「キチョウ親子」を「地に還し」ました。

№1189

 

 昨年の秋に、同じ職場で働いていた同僚がバイク出勤時に「キチョウ」を衣服の

どこかで捕獲してしまったらしく、着替え時に驚いたそうです!

 

【過去記事】

 

幸い蝶は大丈夫!生きていました!

家に持ち帰って世話をしていた彼女・・・どうやら敷いていた容器のティッシュに、

卵を産んだのを発見したそうです!

果たして産まれた蝶が青虫になったら、一体何を食草とするんだろうか?

そう悩んだ時に、私のことが浮かんで来たのだそうです😅

一緒に働いている時に、花や自然が大好きな事を彼女に話していたのでそれを思い出し

たのだそうです。

そして彼女から相談を受けてネットで調べたら・・「マメ科」が食草とのこと。

でも食草のランキングに出てくる植物は、どれも身近な所にはありません💧

更に調べていったら・・・「クローバー☘」がそうだということが判明(^o^)v

分かったとは言え・・他所んちの庭や、公園などのクローバーがどれほど雑草扱いさ

れていたとしても、掘って来るのはどうも気が引けます(^_^;)💦

 

 そこで! 河原に行ってみることにしました!

確か川沿いの散歩道に生えていたはず!?  

急いで行ってみました!・・・「・・・・💧」

じつは・・台風の後の大雨で普段の水面よりも何メートルも上まで濁流が押し寄せ、

砂利や流木削られて、ほとんどの草が剥ぎ取られていたのです💧

でも、過去記事の写真のように「ムラサキツメクサ(赤クローバー、アカツメクサ)」

が「凛!」と新しい葉を茂らせ、強く根付いていたのです。

すぐに根ごと堀って持ち帰り、余分な葉を取り去り、水を含ませたティッシュで包み、

ビニール袋に入れて宅配便へ!

受け取った彼女が大事に世話をしてくれたおかげで、クローバーは新葉も出し始めた

そうです。

 その後・・何個かの卵は孵らずに・・・一個だけが元気に!🐛 青虫になり・・・

クローバーを「わっしわっし!」食べて、蛹になり、そして綺麗な成蝶へ!

そして・・3ヶ月ほど元気でしたが・・3月28日(土)に、吸蜜させようとしたら

死んでいたそうです💧

 

 途中何度か『外に放したほうが良いんだろうか?でも、季節はまだ寒い初春・・』

そう悩んだ様で、私にLINEで相談してきました。 

私も色々と考えましたが、ネットで、とある動物園の園長さんが・・・

【家で飼っている者(動植物全て)を外に放すことについて】考察を載せて

いるのを読ませてもらったところ・・・自然界への悪影響(交配関係)があることや、

放された個体がいきなり自然に出ても、すぐに順応出来ないこと、食餌の難しさ、気候

への順応の難しさ、捕食されてしまう危険性・・・etc. の内容でいっぱいでした。

金魚🐡を池に放す例を上げて、飼い主の「気持ちの中の満足感」は、放した瞬間から

満たされるだろうが、飼い主がもう知ることのない「その後」の悪影響をに気づかせて

頂いた、園長さんの記述でした。

 

そこで、私の結論は『最後まで面倒を見る』事の方が蝶にとって安全で長生き出来る

だけでなく、自然界への影響という点でも迷惑をかけないだろうとと思い、彼女にも

伝えました。 

そして3ヶ月間とても元気に生きてくれました。

果たしてそれが「長生きだったのか?」は疑問ですが、外に放っていたら・・・

『蜘蛛に捕まったり鳥に食われてはいないだろうか?』との不安はいつまでも心に残っ

たことでしょう。

 

 蝶や花、小動物にも関心が無い方には分かって頂けない気持ちだと思いますが・・

人との接触に疲れ、生きていることに難しさを感じる時に、彼らは「慰めや励まし」を

心の根底から優しく与えてくれるんです(^^)🎵

時には「心の支え」にまでも。

 

 彼女は蝶たちの亡骸をできれば「自然豊かな場所へ」葬りたいと思ったようです。

青虫から蝶になれたキチョウの子は「一度も自然に接することが無かった子」でした。

それを知っている私も「その方が良い」と思いましたので、LINEで「僕の家の近くには

たくさんの緑や花が咲く森の公園があるので、そこ葬ってあげましょうか?」と伝えま

した。 

そして、昨日丁寧に包まれた大きな封筒が私の手に届きました。

中を開けてみると・・・

親子の「キチョウ:ツマグロキチョウ」が、手を繋いでいるかのような亡骸が入って

いました。 

実物は初めて見ました!

いろいろとリアルタイムで事情や様子を知っているので、涙が出ました(TT)

これまでありがとうね・・・」という気持ちで涙が溢れました。💧

 

左の小さな方が「母蝶」です。 右の綺麗な姿が「子蝶」です。

私が拙い筆で描いた「あの蝶」です。

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スミレ咲く木の根元に埋めてあげました。

きっと今年の内に「土に還って」くれることでしょう。

この場所なら、大水に流されることもなく、暗くジメジメすることもなく、すぐに

分かる場所なので来て偲ぶことが出来ます(^^)

 

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なるべく深く掘って・・・・

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埋めたあと、たくさんの土を乗せ、落ち葉もたくさん乗せました。

そして・・・

途中で切られたり、掘られてしまうかも知れませんが・・・我が家で増えた「白百合」

の苗を少し離れた場所に植えました。

埋めた時間は午後2時近くでした。

夕方から本格的な雨が降りました☔ 土に埋めるとは言え、濡れた姿で埋葬するには

忍びないので日中行って本当に良かったです(^^)

 

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この森にはたくさんの蝶がやって来ます。

もちろん彼らには意識がありませんが、この静かで豊かな自然の中で眠ってくれると

思うと、やはり安心できます(^^)

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コロナ騒動がすっかりと過ぎ去って、世の中がまた普段に戻ったら・・・

離れた街に住む彼女に来てもらって、この場所に案内したいと思っています。

 

キチョウたち!💕

素敵な思い出をありがとうね〜!\(^o^)/