No.1486
ここ数年、この季節になると「笠山(乳房山)」山頂に咲く「イワウチワ」が」気に
なって仕方がないんです😅 峠まで行くのにバイクでもほぼ1時間。
峠から130m高さほどの急登箇所があるので、足が痛かったり呼吸器系が苦しかった
りすると行くのが難しいお年頃になりました(^^;; 以前は走れた🏃のになぁ。
天気は快晴。 気温は低め(朝7℃、後に山は15℃)ですが、それなりの厚着で
バイクに跨って出掛けてきました。
「県道11号線」を東秩父村に向かい「舘川」の【切通橋】を左折して、川沿いに
数キロ走ると「林道栗山線」に入るために右折します。
この林道は全線が舗装です。(傷んでいる場所がありますが)
かなり上の方にまで人家が続きます。 クネクネの途中に視界が広がる場所も多くて
思っていたよりも「良い道」です。
昔はたくさんの林道があって、材木関係で全て生きていた道ですが、現在は大雨による
崩壊のために通行止めのままという道が多く「行ってみないと分からない」というのが
一番確かです!
「七重峠」「笠山峠」という二つの違う名前の峠が接近しているようですが、元々の
道の様子と違っているので、あまり馴染みのない私には現地でもよく分かりません。
ウグイスの美声が青空に響き渡るのを耳にし、緑やピンクの「パッチワーク」みたい
な新緑を目にして心地よく癒されながら走っていくと・・・・
「笠山峠(七重峠)」に着きました。
ここにバイクを置いていきます。
しばらく離れるので、前のタイヤをフェンスにチェーンでロックします。
ポツーン・・・ですね🤗
この道は「萩平笠山線」。
現在は通行止めです。人間はもちろん大丈夫ですし、この道の途中に「登山口」があり
ます。トレランする人が時々行き来する快適な?じゃり道です。
ここが笠山への登山口です。小さな案内ポールが立っています。
入り口から50mくらいは人が1人やっと通れるほどの狭い道です。
では気合を入れて登って行きましょう!
ここは結構きつい勾配です。
ゴロゴロした石に足をうまく乗せないと「ズル!」💦 ってなります。(ゼーゼー)
目を下に向けないと気付かないほど小さな小さなスミレ。
【フモトスミレ】でいいのかな? マクロで撮っているので大きく見えますが。
実際には1cmくらいしかありません。
休んだ際に空を見上げると、まだ山桜が綺麗に咲いていました。
山桜は葉っぱと一緒に咲くのですが、野趣が溢れていてとても美しいです。
峠が標高700mなので、高さ137mを登っただけなので30分も掛かりません。
(息は何度も切れましたが😅 )
到着!!!
この冠雪している山は何山でしょうか?
多分ですが・・・雪の無い山の形は「男体山」でしたので【日光白根山】では?
春浅い時期に咲く明るい紫のツツジは、殺風景な景色を華やかにしてくれます。
【ミツバツツジ】でしょうか?
頂上から一回降りて、再び岩を登った左の急斜面にお目当ての【イワウチワ】の群生が
待っています🌸
午前の9時台なので、逆光気味な場所です。
昨年よりも群生の面積が広がっていて感激!🤗💕
しかも色合いも白、ピンクと一眼で分かる色違いも確認できました。
7分咲きほどに咲いています。今年は早いですね。
かなり日光が強く差し込んできました。
陽の光に透けて見える花って良いですね。😍
これは白系ですね。
こちらの一群は肉眼でも分かるように「可愛いピンク」です💕
何度見ても美しくて可憐です。 切り立った急斜面なので太い木に背中を押し付けて
落ちないようにしながらの撮影です。
満足した笠山登頂とイワウチワのお花見でした。
帰りの道の脇での撮影は【ビロウドツリアブ】さんです。
この時期だけの愛らしい姿のアブさんです。ホバリングが大得意!
短い胴体と航空力学的な羽がなんとも可愛いです。
じつは3〜4月の短期間しかいない蝶と会えました。
【ミヤマセセリ】のメスさんです。
一瞬「ベニシジミ?」と思ったのですが、主翼の模様が違います!
日当たりの良い場所で、写真のように羽を広げて休む姿ももう少しで見られなく貴重な
出会いでした。
撮れて良かったです。春の蝶は活発で、何頭かテングチョウに会えたのですが早くて
全く撮れませんでした。
名前はともかく、日の当たる場所にも少し日陰にも様々なスミレが咲いています。
【ヒナスミレ】かな? 花同士がまとまっているのも可愛いですね。
春が深まり、初夏へと向かう短い期間しか楽しむことができません。
家に植えて楽しむのも一興ですが・・・やはり・・・
滝野瓢水(たきのひょうすい)の有名な句・・
【手に取るな やはり野に置け 蓮華草】
この「蓮華草」を「すみれ草」に置き換えられて有名な、その勧めに応じ周囲の景色や
土に馴染めばこそ!ソコに咲いている姿を現地に行って楽しむことが大事だと思います
ねぇ。
笠山に至るまでの林では見つからなかった「カタクリの群生」は、じつは笠山峠から
「堂平山」への登山口から50mほど入った林の中に存在します。
笠山峠まで車で入れることを知らず、堂平山頂にバイクを置き、山を一旦この峠まで
降りてから笠山に登った際に知ったんです。
下界ではとっくに花が終わっているカタクリですが、700m地点ではやっと数輪だけ
咲いているだけでした。ほとんどは葉っぱがやっと広がり終わった状態でした。
この場所には「エイザンスミレ」も多く生えているのですが、やはりギザギザの葉が
あるだけの春浅い林でした。
地面に目が行っていたので、珍しくもとても小さな花を見つけました!
画面や本ではよく見ていた【ワチガイソウ】です。
「ワダソウ」とこの花を間違えて覚えていましたので、その違いがよく分かりました。
背丈は10cmにも行かず、群生もせずに数メーター離れた場所に点々と。
何枚も撮ったのですが花が小さくて焦点が合わず、この一枚だけが何とか😅
周囲の草木が生い茂ると春浅い花たちは消えてしまいます。
小さくて健気で愛しいです。
【ヒトリシズカ】・・今年初めてのご対面。
笠山峠から「白石車庫」側へ降りていく林道の途中で見つけました。
ほんの数十メートルだけの区間なのですが、林道の斜面に「カタクリ」「サバノオ」、
「ナガバノスミレサイシン」「ヒトリシズカ」などなど山野草があるんです。
少し早かったので他の花はまだ咲いていませんでした。(北側の半日陰箇所)
葉っぱだけですが既に存在感出してますね🤗
山野草は本当に花期が短く、しかも年によって日にちの前後があるために「早すぎ」
たり、「遅すぎたり」するものです。有名な場所なら情報がネットに上がりますが、
ほとんどの人が知らない場所はやはり実際に行くしかありません。
今回「イワウチワ」はバッチリ! タイミングが合いました(^_^)v
何とか登れる体力も残っていたことに感謝です。