「池の平湿原」は心の故郷(その1)

No.1391

 

 年に一度くらいしか来れない場所なんです。

長野県東御市「池の平湿原」は、スキー場や蓮華躑躅で有名な「湯の丸高原」を折れ

高峰高原方面へと数キロ走った場所にある、浅間山の噴火によって出来た標高2000m超

の湿地帯です。 「見晴岳」は2095mもあります。

 

 昨年、同じ6月に愛車パジェロミニで訪ねましたが、帰宅時の上信越道佐久平」を

少し越えた坂道で4気筒中の2気筒が死に、それでも止まることなく家までの150km

近い長距離を頑張って私たちを家まで届けてくれたのでした😭 「健気で・・💧」

【トラウマはトレースしろ!】という言葉があるそうで、敢えて同じシーンへと挑戦

することで払拭するという方法です。

今回は後輩車の「NBOXカスタム」で挑むことにしました。

 

 

 午前6時に家を出発!渋滞は全くなしですが、2時間20分掛かりました。

やはり長野県は遠いです😅  地蔵峠までのきつい上り坂も元気に登り切りました!

まだ8時台ですが駐車場には既に数十台の車が停まっていました。

東京、千葉、神奈川・・他府県ナンバーがとても多く、人気スポットだと確信!

西篭ノ登山、東篭ノ登山あるいは水ノ塔山へと登る方も多いので、湿原が人で溢れる事

は無さそうです。

 多くの方はまず坂を下って「湿原」へと下って行き、そこから「コマクサ園」の方へ

と向かわれますが、私はまずはすぐに登り始め「見晴歩道」へと向かいます。

なぜかと言いますと・・・目当ての「マイズルソウの群生地」「イワウチワの群生地」

にすぐに行けるからなんです。

登り始めは呼吸が苦しいのですが、道脇の草花が励ましてくれます。

 

 【ヤマドリゼンマイ(山形では「ヤツゼンマイ」と呼んでいた。)】です。

真のゼンマイとは葉の形も姿も違いますが、加工した味や歯触りは殆ど変わりません。

生え方が見事で、鎌で刈り入れたくなる雰囲気ですね(^_−)−☆

 

そうこうしていると笹藪が切れ、高山植物の花が顔を出してきます。

一年ぶりの【イワカガミ】です。 ちょうど良い咲き具合です。

 

 

 じつは・・この日の朝、いえ夜中にトイレに起き再び布団に入る前に水を飲んだ際に

「ぎっくり腰・・ピクン!😭💦」と来たんです!

内心『今日は無理かなぁ・・』と思ったのですが、起きた際に「ゴムベルト」でキツく

腰から腹を締め、痛み止めを飲み出かけて来たのでした。

どうやら「アドレナリン効果」の方が痛みより優った様で、結果的には今までで一番長

い距離を歩きました。

それから・・私は時々「低血糖症」になるので、この日ちょうど休みだった息子に一緒

に来てもらっています。彼自身、ストレスが溜まる仕事ですので自然の中でそれを昇華

したいと言ってくれたのでした🤗

さて・・お目当ての【マイズルソウ】の様子はどうでしょうか?

 

 まだ少し早そうでしたが、株ごとに様子が少しづつ違い可憐い咲いている場所に辿り

着きました。本当に魅せられてしまう小さな花です。

 

 

 白い花って本当に撮影が難しいです😅

 

 

2000mを超える山の上はまだ春浅い感じがします。下の気温が25度でしたが、ここは

16度しかありません。持ってきた防寒用のフード付きジャケットやカッパがとても

役に立ちました。それから雨天のことを考えて持ってきた長靴も頑張ってくれました。

長靴なら多少の濡れた藪でも、ガレた地面でも気にせず歩けるし、足がポカポカと血流

が良くなった温もりを逃さずに保温してくれるので、寒い日には最適でした。

 

 

 全体的に霞んでいますが、天気の崩れはなさそうです。

強風は無く額に冷気を感じさせてくれる爽やかなそよ風が吹いています🎵

湿原が眼下に見えます。今いる場所の標高は2100mくらいになっています。

美ヶ原とほぼ同じですね。

決して負け惜しみでは無く、この程度に曇っていた方が写真は楽なのです。

どうしてもホワイトバランスは「明るい光」に合わせて自動補正しますので、コントラ

ストが強い写真になったり白飛びが出やすく、白くて小さなマイズルソウなどは「白い

小さな玉」みたいに写ってしまうんです。

 


 池の平へ来る途中の道の路肩に点々と真っ白い小花が咲いていました。

【シロバナヘビイチゴです。

高山で見ると何だかとても愛しくなる白い花の一つです。

ただ、かなり上の方まで進出していて、白花系の他の花と混在していました。

 

 

 その一つにミツバオウレンがあります。

マイズルソウと同じ様に華奢(きゃしゃ)な葉に、この様な大きな花を開かせます。

上手に棲み分けていつまでも命を繋いで欲しい花です。

 

 途中行き交う人の中に「「イチヨウラン」が咲いていると言うので来たのです

が、見つかったので撮りませんか?」という方がおられ、どこかな?と目を凝らして

やっと見つけたのがこの花です。

とっても地味な花なので、知っている人にしか見えない?そんな雰囲気です。

「一葉:イチヨウ」とある通り、咲いた時の姿は「葉が一枚だけ」なのですって!

葉までは目が行きませんでしたが、資料を見たら確かに一枚だけでした。

おじさまに感謝です🤗

 

 

じつは昨年別の方がこの「イチヨウラン」の集団を見つけて教えてくれたので、知って

いる私でした。もっと身近に至近距離から撮れる場所があるのです。

自然保護のために明かせませんが。

 

 

合わせて5〜6本咲いていました。

 

 

 ここ池の平には可愛い花がまだまだたくさん咲いているんです。

ほのかに「ピンク色」を残した花はツマトリソウです。

このピンク色はiphoneが一番再現してくれました。

実物を見つめていると本当に感動しますよ🤗

 

 

ゴゼンタチバナという花は、小さいのに「風格」があって、存在感が

とても大きいんです。

 

 高山ではまだスミレが咲いていました。 やはり寒い場所なのですね。

 

 

【グンナイフウロを見つけましたが、斜面に咲いていて、しかも下向きで

したので後ろ姿しか撮れませんでした😅

 

 

そして今回初めて見つけた花が【ヒメイズイ】という、一見「アマドコロ?」

って思う形をしています。

 

 

 この写真を撮った辺りで「バウさん」らしい失敗事件が起きました😭

それはどういうことでしょうか?

 

後半へ続く。