「懐かしい歌」の及ぼす力

No.1357

 

 年齢を重ねて重ねて、相当の高さまで積んでしまった気がします。😅

 

物心がついた時期から少しづつ「19●1、●2・・2022」と、その年毎の思い出

を一所懸命に「脳の引き出し」を開けようとしても、出てきません。思い出せない😭

幼き頃の周りの景色を思い出そうとしても、特に記憶に残っている「幾つか」の景色

しか浮かんできません。

1日として「隙間」は無く、ずーっと切れ目なく生きて来て今に至っているはずなのに

思い出す出来事も年月が交錯してしまい、どっちの出来事の方が古かったんだっけ?

そんな感じです😅

 

 ところが・・・「懐かしい歌(童謡、歌謡曲など非特定)」を聴くと、メロディーが

耳に入った途端!  遊んだ山や川、一緒に遊んだ友のこと、幼くも抱いていた恋心💕

までもが夢の中の一部のように浮かんでくるんです。

 

 東北から関東へ引っ越した中学生の頃のこと・・・高校生生活のあれこれ・・・・

就職のために親元を離れて生活し、そのまま結婚し、2度と親たちとは住まなくなった

こと・・・妻と一緒にナナハン(750ccバイク)で山梨へぶどう狩りに行ったり、

浅間山の麓で「浅間ミーティング(バイククラブ)」が開かれた時にタンデムツー

したこと・・・・初めての赤ちゃんが双子の超未熟児(数百グラム)で産まれ、一時的

には日本で一番小さな赤ちゃんになってしまったこと・・・仕事で苦労したこと・・

などなど自分の歴史を振り返ろうとするたびに、当時好きだった歌謡曲を聴くと不思議

なくらい様々な思い出が浮かんできます。

 

 当時10代や20代だった歌手も同じ速度で年齢を重ね、既に亡くなられた人も多く

すっかりお姿が変わり、時の流れの速さと共に自分の先の生涯の短さを知ります。

きっとどなたでも、このように「歌は世につれ、世は歌につれ」感を実感されておられ

るのではないでしょうか?

今は「YouTube」というとても便利なものがありますので、容易に「昔に戻れ」ます。

ということは・・・昔の思い出を「よりたくさん」呼び戻す事ができる!ということ?

自分の場合ですが、年毎に「感受性」が鈍くなってきていて、以前なら胸に染みるほど

心に響いた「春の訪れを知る野の花の姿」を見ても、さほど感動しなかったり、愛おし

さの度合いが小さくなっているのです。

感受性が弱くなると「俳句」「短歌」などなど「言葉の宝石」を生み出す原動力が少な

くなってきますので良いことではありません。何よりも「感謝する」気持ちが鈍感に

なってしまいます。

もっと「歌の力」を心に響かせて、感受性も取り戻したいものです。

 

(登録済み フリー素材 ワスレナグサ)

f:id:masatdm1951:20220211120618j:plain

 

でもね、歌謡曲などは「オリジナル音源」じゃないとダメなんです。

同じ歌手が「アレンジして歌った同じ曲」ではダメ、もちろん別の歌手が歌ったカバー

などもちろんダメ。 きっとその時に聞いた歌には「特別な力」があるのでしょうね。

 

 ネットでそう言った関連性のある言葉を検索していたら、ある有名な作詞家の名言

に出会えました。(作詞家名は分かりませんでした。)

それは次のような言葉です。

 

歌詞は考えを刺激する。は感情を刺激する。

 考えと感情の両方を刺激する。】

 

なるほど!と思いました。

そして、小さな頃に聞いて感動した歌は大人になって、いろいろな出来事で心が疲れた

時に聞くと「涙ぐんでしまう」現象は、どうやら「当時の気持ちが呼び出され」子供

の時には我慢せずに泣けたはずの、その感情が蘇るのでは?」と解説されている先生も

いらっしゃいました。

 

歌だけでなく「匂い」や「味」からも急に遠い昔の出来事を思い出すこともありますよねぇ。

 

こんな話題を記事にしたのには訳があります。

今も「真空管ラジオ」をレストアしているのですが、テストを兼ねてYouTubeをスマホ

から「Bluetooth受信機」に飛ばし、その受信機からの出力を「真空管ラジオ」に入力

させると・・・

スマホでは固くて良すぎる音(?)だったものが・・「柔らかくて適度に古めいた音」

分かりやすく言えば「デジタル音楽」が「アナログ音楽」へと変換されるんです。

思い出すままに「歌手名」や「曲名」を入力すると、オリジナル音源にたどり着く事が

できるのです。もちろんもうオリジナル曲は無く、カヴァー曲だったり他の人が歌って

いるものしか存在しないものもたくさんあります。

 

 真空管ラジオが各家庭に買われていったのが昭和30年代。

当時の高級機のラジオは「2万円台」もしました!! 10円でたくさん菓子が買えた

時代ですし、ラーメンが60円するかしないか・・・体感的には当時価格を現代に直す

と10倍はするでしょう! ラジオですら全部の家にあったわけではないでしょうね。

昭和39年(1964)に東京オリンピックが開催される頃になると、TVが憧れの家電に

なってきます。

当時のラジオが今まで捨てられずに残っている物をレストアしています。

ほとんどが昭和30年代の始めの機種です。

 

f:id:masatdm1951:20220211184147j:plain

 

60〜70年も前の物ですが、驚くほどの劣化がなく致命的な錆すら無いので当時の

技術もなかなか立派な物です。 ほとんどが耐圧不足による「コンデンサーの破裂」や

「焼損」によって音が出なくなった物ばかりなので、それを現在の技術で作られた

高耐圧コンデンサーに交換し、長い時間の間に「酸化、硫化」して真っ黒になっている

銅製のスイッチ電極を専用薬剤で磨けば「命が蘇り」現在の放送が元気よくスピーカー

から飛び出してきます。

そのラジオにその当時の歌を奏でさせるのが一番似合っているはずです。

 

 さぁ、明日は誰のどの曲を掛けてもらいましょうか?🤗