誰にとっても命の火が消える方向への情報、特に自分の身に起きている「現実」と
いうものは。受け入れるための多くの時間、気持ちの切り替えが必要です。
介護福祉士の試験を受ける際に学んだ【キューブラー・ロスの5段階モデル】は、
謙譲な人であっても理解出来る、人が辿る「死」への段階の変化です。
大まかなステップとしては・・・
1.否認と孤立
自分の身に起きていることが俄には信じられない! 「何かの間違いだ!」
「自分は今、悪夢を見ている!😱💧」、少し放っておいて欲しい。
2.怒り
「一体私が何をしたからこういう事になったのか!?」「自分より悪いやつが一杯
いるじゃないか! なぜ自分にこういうことが起きているのか!?」
3.取引き
「死ぬのは分かったけど・・・もし、自分がやって来たことが悪いことならば、それ
をキッパリ辞めるから、せめてあと◯年だけは生きさせて欲しい!」
4.抑うつ
「あぁ・・これだけ頼んでも駄目なのか・・」「世にはやはり神も仏も無い・・」
頭では分かっていた「死」を、感情的にも理解してくる段階。
5.受容
それまでは、どうしても受け容れることの出来ない「死」を、理解の面でも
感情面でも受け容れる気持ちに変化する段階。
人にもよりますが、人生観や死後の命へ信仰心や宇宙観など、「死への意義」
を持つようになり、気持ちが穏やかになる段階とも言われています。
病気ゆえの身体的な痛みを薬で抑え、メンタル面のサポート(患者だけでなく
関係する家族も)が大事な時です。
今日、先日撮影したMRIの結果を聞きに、妹に付き添い病院へと行って来ました。
一般外来として診察を受けることは可能ですが、基本「予約制」で、大抵は他の病院
での診察の結果、更に高度な検査や治療が必要な患者が「紹介状」を携えてくる人々の
病院です。
結果は思っていたよりも「深く」「重く」、オペは出来ない状態だと言われました。
ステージが重いというよりは、オペした後にその臓器自体が「生きていけるか?」、
つまり体力そのものが維持できるかどうか難しい状況だということでした。
アルコール性肝硬変・・C型肝炎などの肝疾患から「肝臓がん」へと変異する可能性に
ついては知っていた情報でしたが、いざ自分の親族の中に「現実」に居るということが
すぐには受け入れることが難しいのです。
オペが出来ないので、放射線治療や抗癌剤仕様の治療に入ることになっています。
妹には母の世話(介護)をしてもらって来ていましたから、今後、妹の身の上や
母の介護に関しては私たち夫婦も、かなり関与しなければなりません。
健康面、経済的な面、メンタルのサポート面・・・多くの方々が既に取り組み、対処
されている事柄が、私たちにとっては「初めての経験」として、これからやって来ま
す。 今まで机上で学んできた「介護」を実際の現場(自宅)で、実践する時がやって
来ました!(^^)/
妹本人が一番「がっかり」しているはず。
気が動転して「診察後のファイル」を会計窓口に出さずに「まだ呼ばれないねぇ」と
言ってみたり、自動会計器械で精算した後、IDカードを取らずに帰ろうとしたり(^_^;)
きっと今まで「ぼんやりと」分かっていた、自分の身に起きている事が時間とともに
「現実の出来事!」だと実感し始めた怖さが襲ってきたのでしょう😱💧
「緩和ケア」について、真面目に勉強したくなりました。
兄である私自身がシッカリと「現実を全て受け入れて」、冷静な判断やサポートが出来
ますように時々励ましを頂けましたら幸いです。